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変形性膝関節症 〜具体的な予防方法〜

変形性膝関節症という病気をご存知でしょうか?

 

 

 

【症状】

男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。

初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。

 

【原因と病態】

原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝子)も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、遣い過ぎによりすり減り、関節が変形します。

日本整形外科学会HPより抜粋

 

 

 

上記のように変形性膝関節症は軟骨の磨耗により膝に痛みを生じたり膝の動きが悪くなったりすることです。

 

 

ある調査によると骨の変形は60代で約50%の方が

70代でほぼ100%の人に起こると言われています。

 

 

小さい子供が背が伸びるのと同様に多少の骨の変形は年齢を重ねると起こってくることです。

 

 

 

 

では、どうしようもないんではないか!?

って思っちゃいますよね•••

 

 

 

確かに膝関節は負担がかかりやすい構造になっているため

日常的な動作で負担をさらに増加させてしまい障害を起こすリスクは高いです。加齢によって自然と軟骨の磨耗も起きてしまいますので尚更ですよね。

 

 

また、立っているだけでも膝関節には上から体重がかかりますので【圧縮力】という力が加わります。それに加え、歩いたりすると膝関節には横方向や斜め方向から【剪断力】(せんだんりょく)という力が加わります。

 

足関節や股関節は安定した構造になっており圧縮力がかかっても剪断力はあまりかからない構造になっているのに対して、膝関節は圧縮力➕剪断力がかかり負担が増えやすい構造になっています。

 

 

これがどれほどの力になっているかというと

 

平坦なところでの歩行(体重の2〜3倍)

階段昇降(体重の3〜4倍)

ジャンプ(体重の5倍以上)

 

これくらいの負担がかかっていると言われています。

ですから日頃からのケアがいかに大事かというのが分かってもらえるのではないでしょうか?

 

膝の痛みを減らすには普段からの予防が大切になります。

 

まず、膝の負担は体重の○倍って紹介してる事から想像できるかもしれませんが、体重の増減は膝へかかる負担と直結します。

痩せている方が、膝の負担は減ります。

太らないようにする事が予防になるんですね。

 

 

次に、膝関節の圧縮力は膝を深く曲げた時に強くなります。

ですから、膝を深く曲げるような行為をしないことです。

具体的には

  • 洋式トイレを使う
  • 正座をしない
  • 床上動作を減らし、椅子やテーブルを使った生活様式に変える

 

従来の日本式の生活は膝関節にとってはあまり好ましくないと言えるでしょう。膝に不安がある人はひどくならないうちに変えましょう。

 

 

次に膝を冷やさない事が大事です。

冷えることで血行が悪くなりますので慢性的な痛みを強くする恐れがあります。できるだけ冷やさないように心がけましょう。

 

 

 

【まとめ】

「年だから・・・」と膝痛を我慢したり諦めたりしていませんか?

変形してしまったものは手術でしか変わりませんが

予防や、治療で膝の痛みを和らげたり、進行を抑えたりする事は可能です。

大事なのは早期治療を行う事です。そうする事で健康寿命(介護や支援を必要としない期間)が伸びます。ただ単に長生きをすればいいというわけではなく

ある程度の生活の質を保った上での長生きでないといけないと私は思っています。

 

厚生労働省の統計データでも、支援や介護が必要になった原因として関節疾患が上位で挙げられています。運動器の疾患は健康寿命を縮める原因となっているんですね。

 

膝関節症が進行してあなたの健康寿命に影響を与える前にしっかりと治療していきましょう。

 

 

厚生労働省の統計データでも、支援や介護を要する原因に関節疾患があげられており、運動器疾患が健康寿命を縮める要因になっていることを示しています。膝関節症が進行してしまう前に治療をして健康寿命を伸ばしましょう。